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「七つのかたち」 1 紅一点 ひとりでいるときはとてもうつくしいけれどもふたりでいるときのほうがあなたはもっときらめいてみえるたくさんのおとこたちのなかではあなたはほとんどまぶしさにちかいささやかなねたみとあこがれをいだいてだからわたしはおと…
さえざえとした水鏡にひとときいくつものかたちがよぎっていったがそのものたちを正しく呼ぶことができないふいに見つめるまなざしがゆらぐと行方知れずのおもいが同心円をえがきだすかすかなみなわがしずけさにそよいでまばたきよりもひそやかに
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Christmas Eve Special 華やかな逡巡 驚いたような時雨が一瞬にして駆け抜けたあとなだらかに伸びる坂道を夕陽のなかへ降りていく金色に染められた雫が枝先からこぼれ落ちてくるたくさんのさようならが逆光を受けて眩しい影となる行き着く場所があるか…
あわせた掌ですくうよりもひかるガラスの器で飲みたい水もある水を飲むためにではなくながめていたいだけのグラスもある飲むためにでもながめるためにでもなくたかぶる感情で砕いてしまってからしめやかに思い浮かべる輝きもある
ログインが停止されたFacebookのアカウント: https://www.facebook.com/profile.phpid=100044566866789 が再開されました 👏 いったい何が原因だったのかよくわかりませんが、停止がおよそ16時間で復旧しました 😄今後とも、よろしくお願いいたします 🙇
誰もが心にひとつの沈黙を宿しているそこではあらゆるものが収斂しもはや弾丸ですらそれを射ぬくことができないかくれることで見えなくなるものがあればかくすことで見えてくるものもあるだろうふとあおぎみれば星空がかたむいてたまらなくひとの声が聞きた…
現在、 Facebookのアカウント: https://www.facebook.com/profile.php?id=100044566866789 が停止され、ログインできません。 大変に困惑していますが、アカウント停止が解除されるまで、 Twitter https://twitter.com/aoyamayuki1963 Instagram https:/…
丸でも四角でもまして楔形でもなくしいていえば疵口にちかい」あるときは痛みを思いださせる印でありあるときは秘密が窺えるかもしれないただときとして穴のむこうとこちらで覗き込む瞳がぶつかることもあるがそのときは黙ってうつむくしかない
のっぺらぼうは瞳がなかったのでのっぺらぽうは泣くことができなかったのっぺらぼうは口がなかったのでのっぺらぼうはしゃべることができなかったのっぺらぼうは誰の子かわからなかったのでへのへのもへじを書いてもらったらのっぺらぼうは音楽が聞きたいと…
書き込まれた記号ばかりなのに聞こえない音に満ちあふれていてプレスティッシモのパッセージからはのぼりつめる小鳥のさえずりゲネラル・パウゼにはふき渡るあおい風ときには緩やかにときには華やかに五本の線で綴じられた風景がある
七つのかたち(7-1 紅一点) ひとりでいるときはとてもうつくしいけれどもふたりでいるときのほうがあなたはもっときらめいてみえるたくさんのおとこたちのなかではあなたはほとんどまぶしさにちかいささやかなねたみとあこがれをいだいてだからわたしはおと…
未来 欄干にもたれても昨夜の夢がかえってこないそんなときは蝶になってまだ朱け染めぬ海峡を渡るそれにしてもきのうの夢はいままでにかえってきたためしがないだからもうすっかり蝶になってしまってこうして渡りつづけてはいるがまだ海流は暗く閉じたままで…
手紙 宮殿からアテティカの谷へと降りてゆくあの階段で、あなたを見かけようとは思いもしないことでした。暑い日盛り、あなたの着ていたガウンと足許の大理石との白が、たがいに響きあって、澄んだ階音を鳴らしていたことを記憶しております。それともあれは…
朝のエチュード すべてはどうしてこれほどまでに私を不安にさせるのだろうたとえばそれがライターにしてもたとえばひとくちの水であるにしても こんなにもすべてがそろっているのにこんなにもたくさんのひとがいるのになんだかとても寒くてならない陽はこん…
恋の終わり こんなにかたく結びあっているのにあなたと私とのあいだにはつづいているみちのりがあってだから時間がいつも空気になってゆらいでいる まぶしい陽をみつめていると不意にあなたに会いたくなってそれなのに誰だったのか思いだせないあなたの名前…
留守番電話 ひとは沈黙がおそろしいのでおしゃべりをやめることができないひとは無がおそろしいので遍在したいと願うのだ 無を語るには沈黙しかないのに電話にさえ私はいないと云う声がいる私はいないというそのことをあたかも在るというかのように 在ること…