昇ったばかりの下弦の月を盗んでスーツケースに閉じ込めたら砂浜につづく坂道を急いで降りる海へと渡る風にせきたてられながらひりりとするかすかな傷を額に刻みながら 潮の満ち干が月のかなしみのせいならば水底に深く沈めてやればいい光も音もいらなくなっ…
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