詩集『リエゾン LIAISON』より No.12 「七つのかたち(7-4 覗き穴)」
丸でも四角でもまして楔形でもなく
しいていえば疵口にちかい」
あるときは痛みを思いださせる印であり
あるときは秘密が窺えるかもしれない
ただときとして穴のむこうとこちらで
覗き込む瞳がぶつかることもあるが
そのときは黙ってうつむくしかない
丸でも四角でもまして楔形でもなく
しいていえば疵口にちかい」
あるときは痛みを思いださせる印であり
あるときは秘密が窺えるかもしれない
ただときとして穴のむこうとこちらで
覗き込む瞳がぶつかることもあるが
そのときは黙ってうつむくしかない