詩集『リエゾン LIAISON』より No.11 「七つのかたち(7-3 のっぺらぼう)」
のっぺらぼうは瞳がなかったので
のっぺらぽうは泣くことができなかった
のっぺらぼうは口がなかったので
のっぺらぼうはしゃべることができなかった
のっぺらぼうは誰の子かわからなかったので
へのへのもへじを書いてもらったら
のっぺらぼうは音楽が聞きたいと泣きだす
のっぺらぼうは瞳がなかったので
のっぺらぽうは泣くことができなかった
のっぺらぼうは口がなかったので
のっぺらぼうはしゃべることができなかった
のっぺらぼうは誰の子かわからなかったので
へのへのもへじを書いてもらったら
のっぺらぼうは音楽が聞きたいと泣きだす