果てしない青のために

あなたの心に、言の葉を揺らす優しい風が届きますように。

2020-01-29から1日間の記事一覧

詩集『リエゾン LIAISON』より No.26「薄明」

薄明 からんと晴れたぼくの胸のひろがりにそびえるひとつの梢があるその先にはいつからかちいさくあおざめた矢印があって 風が きまって吹いているので方角はいつも行方知れずだどこかで翼のはばたく気配がしてふりむけば黒く装ったあなたが横顔をみせて歩い…